今月の初め、お世話になった方が永眠されました。
いつもその方は彼女らしい装いをされていて、こだわりをもった生き方で、特に凛として、毅然としてという言葉を私はよく聞きました。彼女が愛した花飾り、アンティークジュエリー、アンティークのランプや家具にレースなど、その感性によって形作られた原宿のルセーヌ3号館のPlanche。本当に美しく静かな空間でした。
一緒に過ごさせていただいたのは10年弱ですが、彼女が製作した花飾りの作品をはじめいろいろな装身具が思い出と共に、いまでも色鮮やかに私の生活を彩っています。
Plancheにて彼女の大きな花飾りの作品をコサージュに組みなおさせていただいていました。写真のコサージュは彼女らしく存在感たっぷりで愛用しています。
アンティークジュエリーショップにも仕事でよく連れて行っていただいて、ギャラリー戸井田さんから縁あって私のところへ来た英国のカードケースとボヘミアンガーネットのブローチ。右のアンティークビーズのブローチは彼女の文化の助手さんだったK先生の作品。右下はPlancheのそばにあったアンティークガラスビーズのお店のパーツでCamomoが作ったピアス。これからも大切にずっと使い続けていきたい宝物たち。
そういえば、彼女が作った専務のAさんに似たお人形、アンティークレースにビーズ、そして花飾りに身を包んだ身長100cmくらいの同じ型の数体のビスクドール。ルセーヌ1号館の展示会では、古びた洋館にずーっとそこにいたかのような雰囲気で 飾られていました。あの頃は怖かったけれど、今は愛しい人形達。お教室にお誘いいただいておことわりしたけど、ご一緒に通っていたらよかったなあって。。。。今さら思うなんて。。。
ちい先生、いろいろな教えをありがとうございました。あの頃身につけたものは現在糧となってとってもたすかっています。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 花桃 (Miyuki Unno/Suzui 2010年11月30日記)