今回の『オードリー』にカスタムするブライスは『カジュアルアフェア』。デフォルトの髪型をそのままカットのみでオードリーにアレンジ出来そうですので、頭皮+頭部パーツのみ『オーブリーナ』に変え、口元をルーターで削って形づくりました。
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今回のオードリーには今はやりのおもちゃアイや、ドールアイ、ツートーンカラーアイを入れてみました。
睫毛:人間用の睫毛を2重に接着。
アイシャドー:Mr.Colorをエアブラシで吹きつけ、まぶたよりも薄めの茶と黒のグラデーションにし、睫毛を筆で描いています。
まぶた:アイシャドーと同じ茶と黒のグラデーション。
リップ:髪の毛と同色系のオレンジベージュ。Mr.Colorとリキテックスで描き、つやつやのリップにしました。
プルリングはスワロフスキーを埋め込んだリングに。バネをはずし、紐を髪と同じリボンに交換し、眠り目、とろ目、ぱっちり目が出来るようにもう1本増やしました。そちらのリボンには王冠型のチャームを。王冠の中には美しい大きいスワロフスキーが入っていますのでキラキラと角度によって輝きながら動きます。
いつものように、まず、ボディでイメージどおりになるように立体裁断、仮の型紙で仮縫い、そしてミシンで修正しています。
次に、Photoshopでスキャンした型紙を、Illustratorに読み込んでトレースしながら、型紙としてつじつまがあわないところをおかしくないように修正。これで再度仮縫いをして、満足なラインにならなかったら、データ修正→プリントOUT→仮縫いの繰り返し、OKになったところで本番に入ります。
本番1着目はダーツにアイロンをかけている最中、巨大アイロンではなかなか上手にアイロンをかけれないので、パッチワーク用のアイロンこてでかけていたら、表地がとろーんと溶けてしまいました。。。本体の高熱の部分に接触したためです。やっぱりパッチワーク用はポリエステル用ではなく、温度設定が綿用だなって、がっかり。。。。。。。。
上記の画像は2着目。。。表地はポリエステル100%のシャンタン、裏地はCamomo用のいつもの静電気の起こりにくいベンベルグ。縫い代の始末をピケを使うと、色移りの激しいブライスのボディに化学変化をおこすのが心配なので今回は総裏仕立てが一番楽かと。
クラシックラインは人間用でもダーツと曲線で縫うのが難しいのに、ブライス用はダーツを直線にしたにもかかかわず、
8本ダーツと脇のウエストのくびれにはCamomoの技術では絶句状態です。おまけに黒地は見えにくい。。。。とほほほほ
人間用と1/6のドール用は縫う順と縫い始めと縫い終わりが全く違ってよく考えないと間違えて次が縫えなくなってしまい
パズルを解いているようです。
『ティファニーで朝食を』のドレスの完成画像です♪ウエストがヒップに比べて極端に細いブライスボディに、オードリーの衣装はとっても良く映えます。
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『ティファニーで朝食を』のアクセサリー3点です。
アメリカのアクセサリーはヨーロッパのに比べて、なんともまあ、繊細というよりもゴージャスでドーンとした重量感があります。もちろんジュエリーですとそれこそTIFFANYのウィンドウを憧れのまなざしで覗くオードリーのようなことになってしまいますが、そこがアメリカ!!!イミテーションのガラスを使ってとってもゴージャスで素敵なデザインのアクセサリーが今ではアンティークとして残っていますよね♪
今回のアクセサリーはそんなイメージで製作しました。頭でっかちのブライス用ですので、髪飾りとピアスは、ネックレスよりかなり大きいです。笑 人間用の飾りメタルは大きいのでニッパーでカットして、立体感が出るように組み立てています。
そこにアンティークカラーのスワロフスキーと人口パールをちりばめました。最初はもっとメタルが見えてちょことスワロで飾って仕上げてしまおうと考えていましたが妥協できず、2度もパーツを追加買出しに行ってしまいました。。。
かなりの材料費になっていまいましたので、ブライス用ではもったいない。。。ピアスはもちろん、ネックレスもスカーフ止めに、髪飾りもスカーフや帽子飾りに人間用としても使用できます。笑
『ティファニーで朝食を』の帽子です。帽子本体は羊毛フェルト、帽子飾りは薄手のジョーセットです。
映画のオードリーをよくみると、ベースの部分は頭部の上にのっているだけですので、ブライスの頭周りより小さめに、ブリムの部分はやわらかい曲線を描くように大きめに作りました。人間用と同じように内側にグログランのリボンを添えベースとブリムを一緒に縫いつけ、織ネームをつけています。
帽子を入れるケースは厚紙を2枚芯にして、内側が黒、外側が背景と同じ景色を NTラシャにプリントアウトしたものを反らないよう、特殊ボンドで貼って製作しました。
リボンは両端にワイヤーが入っているフランス製のリボンで色は深緑。材質も上品な光沢があり、とっても雰囲気があります
薄紙もフランス製ですので色がとっても素敵。ちょっとピンクがかったブラウンです。
蓋の内側にはCamomoのロゴシールを貼りました♪
一重仕立てのトレンチコートの作成途中の画像です。
綿100%の、トレンチコートにピッタリの風合の生地が、1ヶ月ほど前に丁度手に入ったので、その生地を使用しました。もちろんドール用に使用目的ですのでかなり人間用に比べて薄手です。笑映画のようなシンプルなストレートラインも素敵なのですが、ちょっと甘さを加えたくって、今年風のスカート部分が広がっているライン、タックを8本、後ろにボックスプリーツを入れました。手前の紐はベルト通しのパーツです。
前開き用に直径6mmのボタン6個と、袖口用に直径5mmのボタン2個を用意しました。こんなに小さいのに趣があってアンティーク風でトレンチコートにピッタリ。。。人間用と同じ方法でボタンホールとボタン付けをしています。
『ティファニーで朝食を』の トレンチコートの完成画像です。コートのラインに合わせて普通のベルトではなく、、今年風のリボンベルトにしました♪ 一重のコートワンピースにもなります。綿ブロードと違って、風合いがトレンチコートにピッタリのマニッシュな感じで気に入っています。縫い代は全て2.7mmのロックミシンで飾りステッチは1本です。いつものように袖下だけは小さすぎてミシンがけが出来ませんので、手縫いでステッチをしました。
SCENE8を撮影をしようと思いましたが、なんとなく寂しかったので、急遽ヘッドドレスとコサージュを追加で製作しました♪数種類ペップにのコットンを黒に染め、手でニュアンスをつけた小花をつくり、縁がサテンのオーガンジーのお気に入りのリボンであしらっています。リボンは解けないようにヒートカットを施しました。
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